2006年12月02日

白線 [元住吉]Vol,13

あちこちで、イロイロなものを食べ歩くのも楽しみだが
「オヤジ、いつものヤツ」的な、こればっか的食いも
どういうわけか、歴然と存在していたりする

どうして、こうなっちゃたか分からないが
最近のそれは、このマーボー豆腐ライスであること紛れもない



この店では、なんかこればっかりな近ごろ
別にウマイのか、というとそうでもない
いや、本式のマーボーと較べれば、多分マズイはずだ
が、家でおっかさんがこういうの作ってくれたら
オレはもっと孝行息子であったような気がするし(嘘だけど)
学食や社食にあったら、中退もしなかったしフリーランスにも
ならなかったように思う、多分

と、幻惑される、ノスタルジアなのかカタルシスなのか
マインドトリップなのか、とにかく分からんが
何者かがこの洗面器のような丼に潜んでることは
きわめて個人的なエクスペリエンスのうちでは
もはや反証の材料を探し出すことすら難しいのだ

しかし、ここまで惑溺するわが愛しのマーボーも
ボリューミーというほかは、マーボー→ライス
ライス→マーボーという2つの味の反復でしかない
淋しさはつきまとう

ということで、この日は
野菜炒め単品をプラスして
味と繊維質のプラスアルファを図ってみる
「そんなに食えるのか?」という
連れたちの危惧など取るに足りない
半分くらいは水ものじゃないか
野菜炒めライスに、でっかい味噌汁を食うのと
似たようなものじゃないか

などとうそぶきながら
割った箸の先をマーボーに浸し
よく湿らせてから、ライスをつまむのであった
店舗情報


木という字を一つ書きました
一本じゃかわいそうだから
と思ってもう一本ならべると
林という字になりました
淋しいという字をじっと見ていると
二本の木が
なぜ涙ぐんでいるのか
よくわかる
ほんとに愛しはじめたときだけ
淋しさが訪れるのです
-愛さないの、愛せないの-


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