2008年05月18日

シンゾ ナニヤツ?

雨降りの土曜日。七福神で中華そばをざくっとぶち込んだ後は、そそくさと駅前の演芸場の木戸をくぐる。
太神楽、鏡味八千代&初音の姉妹。「板が一枚、茶碗は二階、房は井桁に積み上げます」。いよっ!!! 五階茶碗。「これが、『日光は相輪塔』でございます」、とくらーね♪


池袋演芸場、5月上席の番組は以下の通り。
 落 語  橘ノ円満
 太神楽  鏡八千代・初音
 落 語  橘ノ昇美依
 落 語  柳家蝠丸
 俗 曲  春風亭美由紀
 
 落 語  桂伸治
 落 語  橘ノ円
   ~お仲入り~
 漫 才  Wモアモア
 落 語  三笑亭夢丸
 落 語  春風亭小柳枝
 奇 術  松旭斎小天華
 落 語  三遊亭円馬

おもだった演目はといいますと、
柳家蝠丸は「猿後家」。とある商家の、後ろ姿はいいのだけれど顔は猿そっくりの
後家さんの噺。時間の関係か仕立屋の太兵衛は割愛されていて、“なんの浅知恵、
いや猿知恵でございまして・・・”が今回のサガリ。

桂伸治は上方落語の演目「ちりとてちん」。もちろん江戸弁での噺ですが、江戸落
語なら本来「酢豆腐」になるところを、TVドラマで有名になった“ちりとてりん”にあわ
せてくれたのかな?! と。。。



三笑亭夢丸は「夢の破片(かけら)」を。美人画を描いている絵師が、深川で船饅
頭の幽霊と出会い奇妙な体験をするというすでに名作、いずれは古典落語になる
であろう夢丸本人作の新江戸噺。深川端の水景の描写や、亡霊としてさまよう娼
婦を演じる夢丸師匠がみごと。情景描写をする三味線の囃子の調べもよく、しん
みりと実にいい噺。こういうのを聞けると一日がものすごく得した気分になる。

春風亭小柳枝は「たがや」を。
花火でにぎわう両国橋で、町人と侍が喧嘩する有名なお噺。

この日の主任の三遊亭円馬は、廓(くるわ)噺の大ネタ「山崎屋」を。お時のお屋
敷奉公の先が、北国といえば加賀様と誤解する大旦那。お女中衆は三千人。参
勤交代の道中は、と問われて、武蔵から相模、伊勢へ向かいて、大和の長門の
長崎へと参ります、と。一日でそんなに歩くとは六部に天狗でも付いたのかい、と
きて、“三分で新造がつきまする”という落ち。全国六十六ヶ所の国分寺に教典を
収めて回る修行僧である“六部”や、三分という金銭単位や新造が何者であるか
など、吉原のしきたりを知らないと落ちが分からないのだが、最初のうちにさりげ
なく前振りされているので最後の最後に、「な~るほど~」と納得させられる噺。

人情ネタに上方ネタ、喧嘩に郭ものと、いい噺をたっぷりと聞かせてもらえました。






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