2005年05月13日

花園万頭(新宿三丁目)

■新宿の鎮守・花園神社東鳥居前で、その屋号を冠した小振りな(実に)饅頭で、隠れもなき(気恥ずかしいくらいに)東京名物である。
■旨いのか?…と問われれば、素直に答えにくい。なにしろバカ高い饅頭である。長さ5cm、太さ3cmくらいの掌にちょこんと乗るこのボリュームで、なんと1個315円。箱入りは3個詰め(945円)からあるが、進物にはやはり12個入りくらい持って行きたいとする。なんなれば、実に4305円となる。
■しかし、コストパフォーマンスだけでは片付けられない魔力があるのも事実で、物足りないくらいあっさりとした餡は、それはそれで素性の良さがビシバシと迫る。そして何よりも(師曰く、饅頭は皮の旨さにあるのだよ…との故事があったかどうか定かではないが)、千葉県佐倉産のやまと芋と上新粉、上白粉を練り上げて焼き上げた外皮が、ふんわりと柔らかな食感で餡とのマッチングが絶妙なのかと。小振りなうえにススッと食してしまうので、ついもう一個と手が伸びてしまうが、饅頭に何千円も消費できないやるせなす。甘いものが嫌いな奴ほど、この魔力に惑わされてしまうのかとなるべく近寄らないことにしている。
■慈しみながら、しみじみと饅頭にかぶりつく、あるオヤジのやるせない昼下がり。

【店DATA】新宿区新宿5-16-15 10:00~19:00(土日祝~18:00) 無休

この記事へのトラックバックURL

http://yamabusi.ti-da.net/t491438