2005年04月13日
わかば(四谷)
■創業50年以上、東京を代表するたい焼きの老舗である。演劇評論家の安東鶴夫が「尻尾までアンの入った誠実さ」と褒めたのが、戦後間もない昭和28年のこと。すでに三代目に引き継がれた今でも、安藤鶴夫の「鯛焼のしっぽにはいつもあんこがありますやうに」という言葉を社是としている。■冷めても旨いたい焼きではあるが、焼きたては無論格別である。一匹無造作に取り上げた時のズシリとした重量感。頭から腹にかけては、こんがり焼けた薄めの皮に包まれて、適度な甘味のアンがたっぷりと入る。そして尻尾。パリパリと香ばしい食感を楽しみながら、ここにもしっかりとアンが詰まっているという喜びは、飽食の時代と言われる今でも変わらない。
■昼前には早くも行列ができる。進物に50匹、100匹とまとめ買いしていくお客も珍しくない。数人の職人が器用に焼き型を返しながらたい焼きを仕上げていく作業場の脇には、いす席が設けられセルフサービスのお茶でたい焼きを食べられる。■都会の片隅に佇む昔ながらの店構えもいい。いつまでも残って欲しい東京の一風景である。
【店DATA】新宿区若葉1-10小沢ビル1F 営業9:00~17:00(祝~18:30) 日曜休み ※たい焼き(一匹)126円、4月~10月には〝見附の団子〟と呼ばれる「みたらし団子」「あずき団子」もあり(各1本105円)。夏季にはカキ氷各種あり。あんこのみの販売もあり(300g・388円、600g・777円)。
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