2006年01月26日

麺 えるびす 東口店 [池袋]

過ぎ去りし時代に思いを馳せる味とは

■池袋とは、ラーメン激戦区らしい。ところがである。過去食記録を調べてみたら、少なくとも2年は池袋でラーメンを食っていないようなのだ。つまりである、かようなほどに私と池袋の縁は薄い。
■てなわけで、打合せ後の軽い飲みのあとに、「いかんな、このままじゃウチに帰ったころにモロ腹へりそうだな」と通りすがりのラーメン店「えるびす」に。なんだったけ? えるびすって。なんか聞いたことがあるようなないような。
■メニューには、つけ麺やら極細麺のとんこつラーメンなんかもあるようだが、とりあえず基本の「醤油らーめん」650円をポチっと。中盛り無料サービスとあるが、飲みの後だし、だいたい昼に麺屋湯や軒食っていたことを券売機の前で思い出したので、しおらしく普通盛りオーダー。
■出てきたラーメンは、背脂がほどよくまぶされた、一見して“香月”チックなもの。汁ひとくち。豚骨鶏ガラベースに、昆布等魚介の味付けもほのかで、タレの塩っ気も強めなところも紛れもなく香月。あとで調べてみたら、涌井出身の店だとか。なら、香月の流れを汲むんだなと納得。
■香月なんてのは過去の有名店で、今となってはうまくもない店だと思うが、この店は以降その流れを汲みながらよく練られた味で結構レベルは高いのかなと思う。これ見よがしではなくバランスよくプラスされた魚介風味といい、しつこすぎない背脂の量、最初は塩気きつく感じるが飲み進めば案外奥深いところも感じられて後を引くスープなど。
■中細やや縮れ、さっくり歯応えもいい自家製麺もスープとの絡みよくおいしいもの。ホロホロに口解けするバラチャーシューも、あっさり堅めに仕上げられているメンマもおいしい、のだが。
■今となっては思うのですよ。20年前、いや15年前なら相当うめーレベルの感動のラーメンだと思うのだが、香月系という、一度過ぎた味のジャンルではもう感動が得にくいということ。いえ、この味が好きだってファンはもちろん存在するからなんら他意はないのですけど。個人的には、家系なんかもそのジャンル。あー、これはうまい家系なんだな、と思っても心から感動するには“さっぽろ一番”くらいに当たり前の味として刷り込まれたという感じ。そう思うと、箸で持っただけでバランバランに崩れるチャーシューというのもすでに好みではなくなっているし。
■変わらない味にいつまでもうまさの感動を感じているのは、これ好みのラーメンってことなんでしょうけど。もちろん、真の意味で“飽きない”ということでもあるんだろうが、それも個人的な主観ではあるな。と、まぁ、えるびす食いながらいろいろ考えちゃったわけ。愚にもつかぬことながら。

【店DATA】豊島区東池袋1-39-6第3KUビル1階 営業11:00~24:00 無休

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麺 えるびす@池袋【ナナシ的エンタメすたいるNet】at 2006年02月19日 01:57